2023.3/10(金)〜12(日)に開催された、第7回なごや石フェス
に出展しました。
三日目の昼から小雨が降った程度で三日間とも春らしい天気になり
ましたが、以外にも来場者の数は増えませんでした。
諸物価の値上げや日曜日に開催された名古屋ウィメンズマラソンの
コース上にある吹上ホール付近の交通規制の影響があったと思い
ます。
会場内は混雑することもなく、お客さんとの翡翠談義がゆったりと
できる状況でした。その中で、テレビで見て糸魚川へ翡翠拾いに
行ってきましたというお客さんが多くいて、今更ながらにその影響
力の大きさに気づかされました。
二日目の午後に来店された若い女性が2㎝ほどの透明度のある緑の
小石と10㎝ほどの鰹節形の石を持ち込まれて、亡くなった父の形見
なので翡翠かどうか見て欲しいと頼まれました。
よく観察してみると、緑の小石は青海川上流の金山谷産の上質翡翠
で、大珠の方は表面がかなり風化して茶色く変色していましたが、
表面の手触りや小さな結晶が光っていたり、重みもあることから
翡翠だと分かりました。白地の中に緑の筋が入っているようです。
この大珠は父親が採集したもので、富山県の展示会に出品された
ことがあるそうです。
全体の形はまだ未完成で大きな凹凸が見られ、眼も穿孔途中に
なっていて貫通していません。
なぜ途中で製作を止めたのかは分かりませんが、おそらく眼の中を
通って体全体に走る石目のせいで完成を諦めたのかもしれません。
縄文人が苦労して手作りしたであろう大珠に直接触れて、5000年
の時を超え縄文の工人に直に教えを受けたような気になりました。
このような貴重な体験をさせていただき感謝しています。
これからも、お父様の遺品を大切にしてください。
ありがとうございました。







春翠テーブル

春翠テーブル

春翠テーブル

春翠テーブル

春翠コレクション

春翠コレクション

春翠テーブル

大珠 縄文中期

大珠 縄文中期
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